【仮想通貨用語】アトミックスワップとは?仕組みや問題点、将来性まとめ

 
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今回は、暗号通貨の技術の一つであるアトミックスワップについてまとめてみました。

1月にモナコインが実装し一時期話題になったこちらの技術、最初聞いただけじゃ想像もつかない方が圧倒的かと思います(もちろん私もその一人でした)

わかりやすく図解していきますね!

アトミックスワップとは?

アトミックスワップの図解・説明をイメージ

アトミックスワップ(Atomic swaps)について簡単に説明すると、第三者を介さずに全く異なる暗号通貨同士を交換することができる仕組みです。

従来の方法であれば、信頼できる暗号通貨を管理している取引所・交換所などで通貨関係のやりとりを行う必要がありました。

対してアトミックスワップを用いると、そういった取引所などを介さずに個人間で通貨のやりとりを行うことができるようになるということです。

従来の通貨の交換

信頼できる第三者の仲介

アトミックスワップの従来の通貨交換・取引の仕組みをイメージ

上述したように、この場合の第三者とは主に取引所や交換所のことをさします。

通常はこの方法を取っているかと思いますが、遠くに住んでいる徳井さんが福田さんにBTCを送り、その代わりに福田さんが徳井さんにLTCを送りたい時には、第三者機関である取引所等に預けることで交換を行うことができます。

第三者は徳井さん・福田さんの両者が通貨を預けなければ取引を完了することはないため、徳井さんは福田さんにBTCを送ったのに福田さんからLTCをもらえてない!詐欺だ!といった問題が起きないようになっています。

一見便利なシステムのように感じますが、第三者を使用するためにどうしても手間・余分な手数料がかかってしまう場合が多いです。

また、そもそも問題ですがその第三者にセキュリティ面だったりの信用性がなければ、万が一のリスクが伴います

物理的に直接会って取引を行う

直接顔が見える状態で取引を行えばセキュリティやら信頼やらの問題がそもそも必要なく取引できるので、自分の目で確認してからさよならすればいい話です。

相手がなかなか通貨を送ってくれなくても勝手に逃げるといったことも、目の前だから普通ではありえないですよね。

もはや最終手段ともいえる方法ですが、そもそも相手が遠方の場合は不可能ですし、会えなくもない距離でもその取引を行う金額が少なければ交通費と割りに合わないといった問題が生じます。

従来の方法で、第三者を介さずに遠方の人と取引を行うと?

では、第三者を介さずに先ほどの徳井さんと、お次は遠方にお住いの悪者さんに取引を行わせてみましょう。

もちろん徳井さんは、交換相手が見ず知らずの人のためまさか悪者だとは思いもしていません。

LTCが欲しい徳井さんはLTC保有者に交換依頼し、先にBTCを送りました。するとどうでしょう、取引相手からなかなかLTCが送られて来ません。

焦りだした徳井さんは悪者さんに何度もコンタクトを取ろうと試みますが、音信不通になってしまいました。

このように、直接合わずに何も介さない場合は、どれだけ信頼のおける者であったとしても持ち逃げされてしまうリスクが0とは言い切れない部分があります。

アトミックスワップの仕組み

ここからは、かなりわかりやすく解説していきますね。

後藤さんは1BTCを保有していますが、近々このBTCを50LTCに交換したいと考えていました。その傍で岩尾さんは50LTCを保有していますが、このLTCを1BTCに交換したいなと考えています。

後藤さんと岩尾さんは遠方に住んでいますが、見事マッチングされました。

そして交換する際、アトミックスワップを使うことによって従来の方法のように第三者を介さず、後藤さんと岩尾さんが直接お互いの通貨の交換を行うことが可能になります。

仕組みとしては、後藤さんが岩尾さんにBTCを送金する際に、マルチシグアドレスという箱にBTCを入れます

このマルチシグアドレス箱をあけるためには岩尾さんの鍵(岩尾さんの暗号)+マルチシグアドレス箱自体の鍵が必要です。

同様に、岩尾さんが後藤さんにLTCを送金する際にもマルチシグアドレス箱の中にLTC、後藤さんの鍵(後藤さんの暗号)+マルチシグアドレス鍵を入れて送ります。

そしてお互いに送られたマルチシグアドレスが届き、開封します。後藤さんが岩尾さんに送ったBTCを岩尾さんが取得し、それと同時にマルチシグアドレス箱鍵が後藤さんに伝わります。逆もしかりです。

この際にお互いが該当の通貨・通貨の枚数、箱の仕組みもあっているかなどを確認します。

万が一間違っていれば取引を中断することも可能であり、両側での取引が一瞬で起こるために不正が起きない仕組みになっています。

また、もし後藤さんが岩尾さんに送った箱を、時間が経っても岩尾さんが開封しない場合には一定時間をすぎると送金元である後藤さんに通貨が戻ってくるようになっています。

不正を起こすことが不可能なため、相手が見ず知らずの信用性に欠ける人だとしても安心して取引を行うことが可能です。

上述した通り、管理者がいない環境の非中央集権を保ちつつ通貨の交換を行うことが可能になります。

これにより、信頼してるとはいえ破綻の可能性が0ではない取引所を仲介しなくとも取引することができ、リスクをなくすことができます。

アトミックスワップのメリットまとめ

アトミックスワップの仕組みをざっとまとめると

  • 異なる仮想通貨同士で取引が可能
  • 第三者の仲介を必要とせずに通貨の交換が可能
  • 不正取引のリスクを減少させる
  • もちろん世界中の人と無料で取引可能

これらが可能になります。

同じ通貨同士なら現段階でも取引所などの第三者機関を介すことなく、信頼性に欠ける相手でも専用アドレスを使って取引を行うことは可能です。

しかし、それでも見ず知らずの人と取引するのにはやはり完全に安心して行うことはできないといった懸念点がどうしても存在します。

そこでアトミックスワップを使うだけで安心な取引を行うことが可能なので、取引所を介す必要がありません!

そもそも後藤さんがBTCをLTCに変えたいなら、自身で取引所で買えばいいじゃんって思われるかもしれませんが、BTCを売りに出してLTCを購入する場合は取引所を利用してBTCに売り注文を出す必要があります。

その上、BTCとLTCの通貨ペアが後藤さんが使っている取引所に万が一ないとなった場合、一旦BTCをEHTや法定通貨にしてから、その通貨でLTCを購入しなければならないためかなり手間がかかります

しかも、上記の場合だと2度変換しているために手数料もかなりかかってしまいますよね。

そういった手間、時間などトータル的に解消したものがアトミックスワップです。

アトミックスワップのデメリット・問題点

手数料がかかる

アトミックスワップを実装すると仲介の存在である取引所に手数料を支払う必要はなくなりますが、トランザクション手数料がかかります

わかりやすく説明すると、個人間であっても通貨交換取引を行うとそれはもちろん”取引”として扱われますので、その記録は必ずブロックチェーンに繋げなくてはいけないという決まりごとがありましたね。

ブロックチェーンにブロックをどんどん生成していく取引承認作業はマイニングと呼ばれますが、そのマイニングを行うマイナーに支払う報酬のことをトランザクション手数料といいます。

ちなみに、トランザクション=取引と思っていただければわかりやすいです!

ブロックチェーンの仕組みに関しては下記記事をご参考ください(´∀`)

そして、ビットコインは現状スケーラビリティ問題も存在しますので、そういった問題が解決するまで送金手数料が高額になってしまっています。

取引に時間がかかる

ブロックチェーン上にて取引が行われるので、ブロックの生成にどうしても時間がかかってしまう問題があります。

例としてビットコインの場合は特になのですが、ブロックの生成にかかる時間は約10分もかかります。

その上、取引に不正が生じてその送金を中断・取り消ししようとした場合には、再度取り消す手続きを行う時間がかかり、さらに取引取消が完了されるまで保有している総金額がロックされてしまいます

アトミックスワップ対応通貨が少ない

アトミックスワップに対応している通貨は現時点限られています。

現時点ではライトコイン・ビットコインキャッシュ・バードコイン・ビアコイン・ディレッド・モナコイン・イーサリアムが対応しています。

基本的には、交換する通貨同士のプログラム言語や計算方法が同じ、かなり簡単にいうとビットコインを元に作られているものでないといけないといった制限が課せられています。

ライトコインはビットコインの仕組みを、最近アトミックスワップが実装されたモナコインはライトコインの仕組みをベースにして作られている、といったイメージです。

しかし、上記のような制限があるとはいえ、暗号通貨にはビットコインを元に作られた通貨と、他通貨を元に作られた通貨が存在します。

ビットコインを元に作られていない通貨は経済圏が別になってしまうのではないのかという懸念点もあったのですが、そういった問題を2017年10月にイーサリアムのスマートコントラクト機能が打破することに成功し、ビットコインを元に作られていない通貨でもアトミックスワップの実装を可能にしました

しかし、まだまだ全通貨が対象とまではいかず実用性には欠けてしまっているため、今後の開発に期待ですね!

アトミックスワップの将来性

アトミックスワップの将来性・まとめ・メリットをイメージ

取引所を介さずに通貨の取引を行うことができるため、自分が登録していない取引所にしかない通貨と交換したいな〜と思い立ったときにも、アトミックスワップが実装されているコインなら直接交換することができる点がかなり大きいポイントです。

また、将来的には手数料なしで取引を行うことも可能なると言われているので、実現することができるとかなり大きいですね。

アトミックスワップを使って交換することに壁がなくなり、通貨の流動性が高くなる点も見込めます。

アトミックスワップにおける課題点は現段階で少ないとは言えませんが、今後多くの通貨において実装され、技術自体も開発がさらに進めばより通貨としての利便性が高くなることは間違いないです。

かなり注目すべき技術の一つですね\( ˆoˆ )/

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